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Chaltikyan, V.*; Papoyan, A.*; 尾下 博教; 塩谷 洋樹; 小野 清; 石川 眞; 小澤 正基
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 280(2), p.347 - 356, 2009/05
長寿命核分裂生成物Cs-135の環境負荷性と核分裂特性及び同属アルカリ金属であるRb-85/87の同位体分離実験をレビューし、同レーザー化学法によるCs-135の同位体分離について考察した。Rb-85/87は同位体シフトが大きく、Rb-85の選択的励起と水素化反応により2サイクル分離実験で分離係数23.9を得たが、Cs-133/135の同位体分離ではDoppler-free法の適用とRydberg Stateに関しての検討が不可欠であると結論した。
豊嶋 厚史; 笠松 良崇; 塚田 和明; 北辻 章浩; 羽場 宏光*; 浅井 雅人; 石井 康雄; 當銘 勇人; 秋山 和彦*; 大江 一弘*; et al.
no journal, ,
電気化学的分析法を用いた102番元素ノーベリウムの酸化反応について報告する。作用電極表面でのクロマトグラフ挙動によってノーベリウムの酸化状態を同定するために、イオン交換膜(Nafion)をカーボンファイバーに被覆した化学修飾電極を開発し、これを作用電極とするフロー電解カラム装置を作製した。原子力機構タンデム加速器施設においてCm(C,5n)反応により合成したNoをガスジェット法によってフロー電解カラム装置まで迅速搬送し、-ヒドロキシイソ酪酸水溶液に溶解したのち、印加電圧に対するフロー電解カラム電極での溶離挙動を調べた。印加電圧0.2VにおけるNoの溶出挙動はSrと同じであったことから、この条件では最も安定なNoとして存在することを確認した。一方、印加電圧-1.2 VにおけるNoの溶離挙動はYbと同じでNoでの挙動とは全く異なっていた。これはNoがNoとして存在することを顕著に示している。本研究によって電気化学的にNoからNoへ酸化することに初めて成功した。
小澤 正基; 大滝 明; 朝倉 俊英*
no journal, ,
核燃料サイクルにおける分離・利用に関する新戦略(Adv.-ORIENT Cycle戦略)を報告する。高速炉使用済み燃料サイクルをモデルとして、核分裂で生成するレアメタルの種類,量及び放射化学特性を概括する。分離・利用では電気化学手法による分離特性と回収物の電極触媒利用を例示する。ルテニウムなど白金族,テクネチウム及びレニウムは、塩酸媒体で飛躍的にその分離効率が向上し、析出物電極のアルカリ水電解による水素製造活性は高く、特に4種混合析出電極の場合のエネルギー源単位は平滑白金電極の86%であった。